深夜労働とは

深夜労働とは何ですか?深夜労働を行う際に、会社として注意することはありますか?




 深夜労働とは、午後10時から午前5時までの時間帯を指します。この時間帯に労働する場合は、通常の1時間あたりの賃金に2割5分以上の割り増し(深夜割増)を付けて計算しなければなりません。例えば、午後7時から午前0時まで時給1,000円で労働する場合、午後7時から午後10時までは時給1,000円ですが、午後10時から午前0時までは時給1,250円支払わなければなりません。

 また、残業が深夜時間帯に入ってしまった場合、時間外手当と深夜労働の割増が加わって5割以上、休日労働で深夜時間帯に労働している場合は6割以上の割増賃金を支払う必要があります。

 使用者が注意しなければならないこととしては、18歳未満の者を深夜労働を行うことは原則として禁止されています。年齢の確認は事業主の義務になります(労基法上の罰則があります)ので雇入れる際注意が必要です。また、健康上疲れが蓄積しやすいので定期健康診断のほか、深夜労働を行う労働者が自主的に健康診断を受診したとき、結果を証明する書面を事業主に提出することができ、異常の所見がある場合、事業主は労働者の健康を保持するために必要な措置について、医師又は歯科医師の意見を聴かなければならないなど適切な処置をおこなう必要があります。