現在、病気休職中の者が有給休暇を取得したいとの申出がありました。休職中なので賃金を支払っていないですが、病気で働けないので休んでいるのに有給休暇を取得して賃金を払うのはどうも納得できません。有給休暇を与えなくてはならないのですか。

　法第３９条第４項但し書きに「請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。」とありますが、ご本人はすでに労働義務を免除されているので有給休暇を取得する余地はありません。

　休暇とは、労働義務があるにもかかわらず労働義務を免除することを言います。有給休暇のほかに、育児・介護休業や生理休暇などがあります。これ対して、休日とは労働義務がない日を言います。